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本ページでは、オンプレミスとクラウドにおけるBCP対策の違いを明確にし、AWSが提供する災害対策機能や、TOKAIコミュニケーションズが提供するBCP支援サービスについてご紹介します。
地震や台風、集中豪雨などの自然災害が多い日本において、企業のシステムが被災するリスクは常に存在します。
自社サーバーのみで運用するオンプレミス環境は、物理的な損傷や電源喪失などにより事業継続が困難になる可能性も。このような課題に対し、クラウドサービスは災害に強く、事業継続計画(BCP)を強力にサポートする機能を提供しています。
例えば、大規模な地震が発生してオフィスビルが損傷した場合、サーバー自体が破損したり、電源供給が途絶えたりする可能性があります。台風や集中豪雨などで浸水が発生してサーバーが水没するリスクも避けられません。
単一の拠点のみでシステムを運用している場合、その拠点で災害が発生すれば、事業全体が停止してしまう恐れも。停止した場合、顧客へのサービス提供が滞るだけでなく、企業活動そのものが長期的に滞る可能性があります。
一方、クラウドサービスを活用したシステムは、物理的な災害への耐性が高いという特徴があります。これは、クラウドが複数の物理拠点にデータやサービスを分散して配置できる仕組みを持っているためです。
AWSを例にとると、「アベイラビリティゾーン(AZ)」と呼ばれる複数の物理的に独立したデータセンターや、地理的に離れた「リージョン」と呼ばれる大規模な拠点群が存在します。複数拠点にシステムを構築すれば、一拠点で障害が発生しても他拠点に影響しにくく、業務を継続できます。
リージョン間でデータを複製し、障害発生時には自動的にトラフィックを切り替えるような仕組みを構築すると、災害時におけるサービス停止時間を最小限に抑え、事業の継続性を高めることが期待できます。
事業継続計画(BCP)を策定する上で、災害発生時のデータ消失リスクを最小限に抑えることは非常に重要です。そのためには、「RTO(目標復旧時間:Recovery Time Objective)」と「RPO(目標復旧時点:Recovery Point Objective)」という2つの指標を理解し、BCP設計に組み込まなければなりません。
RTOは、システムが停止してからどれくらいの時間で復旧させるかという目標時間を示します。一方RPOは、システム停止が発生した際に、どの時点までのデータを復旧させるかという目標時点を示します。2つの指標は、事業への影響度合いと密接に関わります。
オンプレミス環境での災害対策では、バックアップからの復旧に時間がかかったり、直前までのデータ復旧が困難であったりするため、RTOやRPOの目標値を短く設定することが難しくなります。
クラウドサービスでは、データの継続的なレプリケーションや複数拠点への分散配置が容易であるため、RTOを数分単位、RPOをミリ秒単位といった、より厳しい目標値を達成することも可能に。災害発生時における事業への影響を最小限に抑え、迅速な復旧が期待できるようになります。
AWSのマルチAZは、それぞれ物理的に独立したデータセンター群であり、電力、ネットワーク、冷却システムなどを独立させて運用しています。
システムやデータを複数のAZに複製(レプリケーション)することで、一方のAZで問題が発生した場合でも、迅速にもう一方のAZに処理を引き継ぐことが可能に。単一障害点のリスクを排除し、予期せぬシステムダウンからビジネスを守る上で非常に重要なポイントです。
より強固な災害対策として、地理的に離れた複数のリージョンを活用したバックアップ・フェイルオーバー構成が挙げられます。1つのリージョン全体が大規模災害に見舞われた場合でも、別のリージョンでシステムを迅速に復旧・稼働させることを目的としたものです。
メインのリージョンから別のリージョンへ定期的にデータバックアップを取得したり、リアルタイムに近い形でデータを複製する「クロスリージョンレプリケーション」の仕組みを構築。災害発生時には、バックアップデータや複製されたデータを用いて、自動的、あるいは手動でシステムを別のリージョンに切り替える(フェイルオーバー)運用が可能になります。
AWSには、データ損失リスクを低減し、特定の時点への復元を可能にするための機能が充実しています。
仮想ディスクであるAmazon EBSボリュームのバックアップを、特定の時点の状態として取得する機能です。スナップショットは自動的に取得するよう設定でき、万が一のデータ破損や誤操作があった場合でも、スナップショットから元の状態に復元することが可能です。
Amazon S3に保存されたオブジェクト(ファイル)の全バージョンを自動的に管理する機能です。誤ってファイルを上書きしたり削除してしまったりした場合でも、以前のバージョンに復元することが可能になります。設定により自動で世代管理されるため、手動による運用負荷を軽減しつつ、高い信頼性でデータを保護します。
パートナー選びでまず確認したいのは、BCPの考え方に基づいてアドバイスしてくれるかどうかです。たとえば、「どのくらいの時間で復旧させたいか(RTO)」「どの時点までのデータを戻したいか(RPO)」といった目標をヒアリングしたうえで、それに合った構成(マルチAZ・マルチリージョンなど)を具体的に提案してくれるかどうかが大切です。
AWSの構成を組んだだけでは、災害発生時にうまく対応できるとは限りません。障害が起きた際にすぐに連絡が取れて、復旧や切り替えの対応をしてくれる体制があるか。また、事前にフェイルオーバーのテストや訓練を実施してくれるかといった点も重要です。
いきなり完璧なBCP体制を構築するのは、多くの企業にとって現実的ではありません。だからこそ、小規模なPoC(試験導入)から始めて、段階的に導入や内製化を進められる支援ができるパートナーを選ぶことが望ましいです。
BCP対策で後悔しないためには、システムのスペックやコストだけでなく、「何か起きたときに一緒に考えてくれるパートナーかどうか」で選ぶことが重要です。
AWSを使ったBCP構築に不安がある場合でも、段階的に伴走してくれる支援会社と組めば、ムリなく災害対策を進めることができます。
クライアント企業の事業特性や要件を詳細にヒアリングし、適切なAWS環境を提案。AZ構成によるシステム冗長化はもちろんのこと、より広範囲な災害に備えるためのマルチリージョン設計についても、RTOやRPOの要件を考慮した費用対効果の高い提案を行っているのが特徴です。
BCP対策に適するクラウド環境構築をご検討の際は、「AWSマルチリージョン導入サポート」について問い合わせてください。
災害発生時のバックアップ運用設計から、実際に障害が発生した際のフェイルオーバーテストまでを一貫してサポート。AWS Direct Connectを活用した閉域網接続や、VPN接続によるネットワーク環境の構築は、災害時の確実なデータ連携を支えます。これらはオンプレミス環境とAWS、あるいは地理的に離れたAWSリージョン間を、インターネットを介さないセキュアで高品質な専用線や暗号化通信で接続するサービスです。災害時においても安定した通信環境を確保し、重要なデータの同期やシステムの利用を継続できます。
災害時にも強固なネットワーク環境を構築し、確実なデータ連携と事業継続を支えるサービスをご検討の際は、「AWS接続サービス」について問い合わせてください。
サーバー環境を24時間365日体制でモニタリングすることも可能です。初動対応からシステム切り替え、検証レポート作成までを迅速に支援しています。
企業のシステム環境は継続的に監視され、障害の予兆を捉えるプロアクティブな運用は、本サービスの一環として実施。システム環境を常に監視し、万が一の事態にも迅速かつ適切な対応をご希望なら、「AWS運用管理」について問い合わせしてみてください。
災害はいつ起きてもおかしくありません。だからこそ、事業を止めないためのBCP対策は、「後回し」にせず今から着手するべきテーマです。
クラウド、特にAWSの仕組みを活用すれば、物理拠点に依存しない柔軟な復旧体制を整えることができ、従来のオンプレミスでは実現が難しかった“迅速で確実なデータ復旧”を身近な選択肢にできます。
そして、BCPのためにAWSを導入するなら、技術だけでなく「どこまで復旧したいのか」「限られた人員でも運用できるか」まで考えてくれる信頼できるパートナー選びが重要です。
本ページで紹介したように、小さなシステムから段階的に始めることも十分可能です。まずは自社の状況を踏まえ、「今できる一歩」を踏み出すことが、将来の安心につながります。
当メディアでは、まだAWSを導入されていない企業様に向けて、導入による具体的なメリットや、導入支援パートナーを活用する意義について解説しています。内容は、AWSプレミアティアサービスパートナーである「TOKAIコミュニケーションズ」の監修のもと構成しております。AWSの活用を検討しているものの、導入に踏み切れずにいるご担当者様は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
TOKAIコミュニケーションズは、AWS導入から設計・移行・運用までをワンストップで支援するクラウドの専門家。AWSプレミアティアサービスパートナーとして豊富な実績を誇り、 600社以上(2025年9月時点)の導入実績と高い技術力に裏打ちされたサポート体制で、クラウドに不安を抱える企業の心強いパートナーです。
クラウドでこそ実現できる
自然災害が多い日本において、オンプレミス環境では拠点の被災がそのまま事業停止につながるリスクがあります。サーバーの物理的損傷や電源喪失によって、復旧に時間がかかるだけでなく、直前のデータを失う可能性も否定できません。
一方、AWSのようなクラウド環境では、システムを地理的に分散させたり、自動でデータを複製・バックアップしたりと、復旧までの時間(RTO)やデータ損失の範囲(RPO)を最小限に抑える仕組みが整っています。
BCPの強化を検討するなら、クラウドの活用はもはや選択肢ではなく、必須の備えと言えるでしょう。